Sun Trinity合同会社様
社内コミュニケーション基盤としてTeams を導入
企業情報
Sun Trinity合同会社
業種:再生可能エネルギー業界
従業員規模:30名〜
貴社の事業概要について教えてください
当社は、住友商事と四国電力が事業提携して設立したジョイントベンチャーで、主にコーポレートPPAで再生可能エネルギーをお客様に提供しています。
コーポレートPPA(Power Purchase Agreement)には大きく分けて2種類あります。
・オンサイトPPA
工場や建物の屋根に太陽光発電システムを設置し、その発電した電気をお客様が使用する形態です。
お客様の施設内で発電と消費が行われます。また、発電した電気を外部に売って収益を得ることも可能です。設備はSun Trinity合同会社が所有し、お客様の屋根等を利用させてもらいます。
・オフサイトPPA
野立ての太陽光発電施設など、施設外で発電された電気をお客様に供給する形態です。
当社は、これらのPPA業態で発電施設を保有し、お客様に電気を届ける業務を主体としています。
Teams を導入された経緯について教えてください
創立して3年~4年が経ち、以前は出向者のみで運営していましたが、直接雇用がいよいよ始まるにあたり、人事制度やITインフラを整える、会社としての準備が必要なステージに変わりました。
親会社の求めるセキュリティレベルが高いため、Microsoft 365 の導入を開始した方が良いと検討をしましたが、Microsoft 365 の導入には設定や要件定義が必要であり、親会社が求めるレベルの設定には時間的および予算的な制約がありました。
一方で現場からの要望としては、まずTeams を導入して円滑なコミュニケーションを行う必要があるという判断で、先行して今回はTeams の導入を決定しました。
運用サポートを採用する決め手となったものは何でしょうか?
初期のシステム構築の設定とサポートを分けるのは、どの商売でも同様ですが、設計が分かったうえで運用を行った方がトラブルが少ないと考えたためです。
また、分けた方が安いという話もありますが、費用として妥当なレベルであると判断しました。
実際に内製化してメンテナンスを自社で行う場合、専門家がある程度いないと追加のアカウント作成や接続設定などを行った際にバグなどが発生した場合対応できないと理解しており、現場で話をした結果、システムを作って終わりではなく、継続して運用していくことを考えました。
また、昨今ではサブスクリプションサービスが主流となっており、アップデートの段階でトラブルが発生しやすいため、その点もお願いするという判断で採用を決めました。
当社の運用サポートサービスについて、ご評価ください
全体的には満足しております。最初の導入時に初期設定を手厚くサポートしていただき、アカウント設定が当初は当社側理由でうまくいかなかった部分も含めて、原因の解明に丁寧に対応していただきました。
また、毎月のアカウント設定や追加、既存ユーザーの削除なども対応していただいており、この点も満足しています。業務委託のような形で「問い合わせは何回まで」といった制限がある対応は、通常時であれば問題ないとしても、急ぎのトラブル時には対応していただけないとサポートを任せられない部分があります。
しかし、こういった面でも親身になって対応していただけたと感じています。
今後のサポートに期待をする部分としては、率直に申し上げると、電話受付があると尚良いと感じます。
現在は契約上メールでの対応が主となっていますが、慣れていない人にとっては電話でのやりとりが必要な場合もあります。
特に、何がわからないのかがわからない状態では、電話でのコミュニケーションが必要だと感じています。
今後、サポート対応が増えるとコールセンターのような体制が必要になるかもしれませんが、電話でないと伝わらない部分があるのが利用者としては悩ましいところです。
メールでのやり取りでも、理解している人との連絡は数往復で済む内容も、何がわかっていて何がわかっていないのかをクリアにしないと、10往復以上かかる場合があり、これはお互いに時間のロスだと感じています。
Teams 導入をして助かった点は?
Teams がないと困るので助かったというよりは、標準装備と認識しているので導入しない選択肢はありませんでした。一方で、ITの分野全般においてリテラシーレベルが人によって大きく異なるため、チュートリアル機能が必要だと感じることがあります。 ある程度自分で調べることで理解できる人が多いと思いますが、それが苦手な人や習慣がない人は何でも誰かに確認する必要があり、適切に使いこなせないためにトラブルを引き起こすケースもあります。
現状、現場からの質問はございますか?
最初は出向者がメインの組織でしたが、直接雇用の人が増えている状況で共通のプロダクトを使うようになりました。共通のプロダクトとして Google (Google Workspace)を使っていますが、人によって使いこなせる度合いが異なるため、初歩的なミスが生まれることがあります。
例えばTeamsの場合、ゲストで参加している人が画像は貼れるがファイルが貼れないなど、Teams について理解している人には当たり前のことでも、理解していない人には難しいことがあります。
対応策としては、Google はどの事業会社からもアクセスできるようにセキュリティレベルを調整しており、Google ドライブのリンクを貼ることで、直接ファイルを貼れなくてもコミュニケーションを取ることが可能でこのような形で対応しています。システムで全てが解決するわけではなく、システムの仕様を理解した上で取り得る対応策は常にセットとして運用しています。 Microsoft 365 をメインで導入する選択肢もありますが、初めから予算があれば良いのですが、少人数で高いレベルのセキュリティ設定を求めると負担が大きいです。
Teams を導入後、機能的に不足している部分など悩みはございますか?
最初は出向者がメインの組織でしたが、直接雇用の人が増えている状況で共通のプロダクトを使うようTeams に関しては、ゲストのファイル共有の部分くらいです。
現状、解決策で対応しているため、運用の問題だと思っており、あまり課題には感じていません。
今後の運用サポートに期待することは何ですか?
Microsoft 365 側の更新などで対応が変わった際に、対応が求められる場合には、咀嚼式での対応をお願いしたいと思っています。特に、最近の多要素認証に関連するセッションのように追加でサポートしていただけると助かります。また、最近送っていただいた対応レポートで、現在抱えている問題や残っている問題、解決した問題について整理していただいているので、今は Teams のみですが、確認しています。個人的には十分間に合っています。
今後導入予定の機能や展開などについて教えてください
御社(田辺IT産業)は Microsoft 365 に特化しているので、Microsoft 365 関係で言うと、現状 Teams がスタートしたので、いずれどこかのタイミングで Microsoft 365 の導入を視野に入れないといけないと感じています。
大手企業は Windows から Microsoft 365 へ切り替える際に費用対効果が少し上がることもありますが、50名弱の企業が本格的に Microsoft 365 を導入する場合や、それなりのセキュリティレベルを担保する前提の場合、Microsoft 365 の導入障壁が高いと感じています。最初のお付き合いとしてご相談した方から御社(田辺IT産業)を紹介いただきました。結果として、そのパフォーマンス自体は良かったです。
実際に、当社ではパフォーマンスに満足していたこともあり、親会社の他事業会社にも紹介してご対応いただけた事例も聞いています。良い仕事をしていただいているので、我々も推奨できるところがあります。Microsoft 365 の導入支援が次のステップになると思います。タイミングと要件定義を検討して、何かあれば適宜ご提示させていただく形で考えています。
今後も、御社との協力関係を大切にしながら、より良いサービスを提供していけるよう努めてまいります。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。